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2016年4月15日(金)

『ペール・ギュント』ソールヴェイ役ベリト・ゾルセット初来日!



ベリト・ゾルセット ©Maria Baaring

 4月定期演奏会『ペール・ギュント』に登場するヒロイン・ソールヴェイ役を務めるベリト・ゾルセットが母国ノルウェーを離れ、いよいよ来日します。日本での公演は今回が初めて。日本での初舞台を前にゾルセットからコメントが届きました。







Q. グリーグ/劇付随音楽『ペール・ギュント』について


  子供の頃から親しんでいる作品です。ある意味とても強烈なお話しで、沢山の人物が登場し、ペールとその運命を形作るのに重要な役割を果たしています。ペールは自分自身から逃れようと、沢山の嘘をつきます。自分を愛してくれている人達を失望させ、追いやっていることに気付いているのですが、自己発見のために長い旅が必要なのです。現実と冒険を織り交ぜたイプセンの手法はうっとりとするほど素晴らしく、ペール・ギュントは本当に旅に出たのか?それとも全ては彼の頭の中の創造物なのか?それは良く分かりません。その心理学的なドラマゆえ、私はこの作品に強く惹かれるのかもしれません。イプセンが無理に祖国との関係を保っていたことや、彼がノルウェーの様々なことを気に入っていなかった事が、このお話の中にこれほどまでに多くの国々や文化を登場させたのだろうかと感じていました。エドヴァルド・グリーグの音楽は、この物語を更に印象深いものにしています。そしてその音楽ゆえ、ペールが、嘘つきで責任感の欠片もない男の子だという印象を、私は更に強く持つのです。しかし、彼の、母親オーゼやソールヴェイに対する愛情はとても強いのです。「オーゼの死」の場面には本当に心を打たれますし、ペールが実は母親を深く愛していたことが分かると感じています。


Q. ソールヴェイ役について


 ソールヴェイが希望や愛情を揺るぐことなく固く信じていることが、彼女を強い人物にしています。そしてまた、彼女のペールへの愛情がペールを強くしているのです。彼女はペールを待ち望み、彼が必ず自分の元へ帰ってくると信じ抜きます。彼女がペールとは正反対の人間であるという事が、彼らの関係をより一層強いものにしています。お互いへの愛と寛容の深さに焦点をあてた最後の場面は、とても感動的です。




Q. 今回の東京フィルハーモニー交響楽団、
  そして特別客演指揮者のミハイル・プレトニョフとの共演に向けて


 高名なマエストロ・プレトニョフと東京フィルハーモニー交響楽団の皆様と共演の機会を持つことが出来、心から光栄だと感じております。



Q. 日本での初舞台について


 今回マエストロとオーケストラとの初めての舞台で、日本で日本の聴衆の皆様に母国ノルウェーの音楽を披露させて頂くことを、とても特別に感じております。



Q. 日本について何かコメントは?


 日本という素晴らしい国を訪れることが出来、とても幸せですし、最高の舞台をお届けしたいと思っております。




4月24日[日]15:00開演(14:30開場)
Bunkamura オーチャードホール

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4月25日[月]19:00開演(18:30開場)
サントリーホール大ホール

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4月27日[水]19:00開演(18:30開場)
東京オペラシティコンサートホール

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指揮: ミハイル・プレトニョフ
語り: 石丸幹二
ソールヴェイ(ソプラノ): ベリト・ゾルセット
ペール・ギュント(バリトン): 大久保光哉
アニトラ(メゾ・ソプラノ): 富岡明子
合唱: 新国立劇場合唱団



グリーグ/劇付随音楽『ペール・ギュント』全曲(字幕・語り付) 曲目解説



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