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2013年12月28日(土)

韓国・大邱市で開催中の「アジア・オーケストラ・フェスティバル2013」に出演

12月26日(水)、韓国・大邱(テグ)市で開催中の「アジア・オーケストラ・フェスティバル2013」での公演が、熱い共鳴の中、無事に終了しました。

終演直後のスタンディング・オベーション

終演直後のスタンディング・オベーション

ホール・ロビー内に掲げられた大パネル

ホール・ロビー内に掲げられた大パネル

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(独奏:ソンミン・カン)

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲(独奏:ソンミン・カン)

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

終演後、出演者全員による寄せ書きが主催者に贈られました

終演後、出演者全員による寄せ書きが主催者に贈られました。

「アジア・オーケストラ・フェスティバル2013」は、2015年に開館40周年を迎える大邱市民会館のリニューアル・オープンを記念した音楽祭の一環。「次の50年を見据えたクラシック音楽の発信拠点」の確立を目指して2年余をかけて行われた大リニューアルにふさわしく、韓国国内から7楽団、国外からは3楽団(中国、台湾、日本からそれぞれ1楽団)が招かれ、11月29日から1月25日まで約2か月にわたり、バラエティ豊かなプログラムが組まれています。


東京フィルは桂冠指揮者の大野和士、韓国出身のチェリスト・ソンミン・カンと共に、フェスティバルが折り返しにさしかかった12月26日に出演。約1300席のチケットは早々に完売し、舞台後方の合唱席も急遽解放しての満員御礼となりました。
劇的に歌うソンミン・カンのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」、一瞬のゆるぎもない大野の指揮にオーケストラが熱く応えた「新世界」。両曲とも、演奏が終わるやいなや歓声とともにスタンディング・オベーションとなりました。終演後には「協奏曲がすばらしかった」(52歳・女性)、「ソンミン・カンから目が離せなかった」(26歳・男性)、「オーケストラが完璧」(67歳・男性)、「音がよくてすごい」(16歳・男性)などの声が寄せられ、中には「機会があったらレッスンを受けたい」と熱心に話す音楽大学の学生の姿も。


終演後、ソンミン・カンは「緊張したけれども、気持ちよく演奏することができた。お客様のこの反応は、本当に盛り上がった証」、コンサートマスターの三浦章宏も「日本を代表してきたという誇りとともに良い演奏ができたと思う。お客様も熱かった」と、公演の成功を1300人と分かち合えた手応えを喜び、指揮の大野は「東京フィルが韓国の聴衆のみなさんに音楽をお届けすることができたこと、そこに私が指揮者として参加することができたことに胸がいっぱいです。政治的な不協和音がある一方で、音楽の力で互いに結ばれたことを確信した公演。これからも地道にこのような活動を続けていくことが大切だと思う」と言葉に力を込めました。


8年前の2005年に日韓国交正常化40周年を祝して東京フィルが大邱で演奏を行ってから10年。来る2015年の50周年に向けての、決して平坦ではないけれども、確かな一歩を実感した一夜でした。

(敬称略)

アジア・オーケストラ・フェスティバル 2013に出演いたします

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