ホーム > インフォメーション > 5/6月定期の聴きどころ 「今思い出しても鳥肌もの!」 首席指揮者バッティストーニのサウンド・マジック

インフォメーション

2018年5月11日(金)



打楽器奏者 船迫優子 ©上野隆文


 次回、5/6月定期演奏会は首席指揮者アンドレア・バッティストーニのロシア・ソヴィエト・プログラム。チャイコフスキーはじめロシア作品をこよなく愛するマエストロだが、今回は本邦初披露となるショスタコーヴィチ。打楽器奏者・船迫優子にバッティストーニとの共演とサウンドへのこだわりについて尋ねた。


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オーケストラの打楽器奏者はオールマイティ。


打楽器奏者は、さまざまな楽器を担当する
©上野隆文

 オーケストラの打楽器奏者は、オールマイティ。あらゆる種類の打楽器を使いこなしながら、その時にふさわしい音色、「最高の一音」をいつも追い求める。
「オペラでも、場面や登場人物の役柄、心情に合った音色にこだわりたい。リハーサルで他のメンバーと『この登場人物にはこういう音だよね』などと話し合うこともあります」と語る打楽器奏者・船迫優子にとって、バッティストーニとの初共演『ナブッコ』(東京二期会)の記憶は今も鮮烈。「オーケストラ・ピットの中で、打楽器奏者は指揮者を横から見る場所に座りますが、本番中もマエストロを見ながら楽しくて仕方なく、『すごい人が来ちゃったな‥』と感じていました。今でも思い出すと鳥肌が立ちます」。


奏でるたびに自問自答する『悲愴』の音


マエストロ・バッティストーニとのリハーサルより
©上野隆文


 次回、5/6月の定期はバッティストーニ得意のロシア音楽。初共演のショスタコーヴィチで東京フィルとのシーズンを開始する。
「マエストロはチャイコフスキーはじめ、ロシアものを非常に好きで得意としていますが、中でも初めてチャイコフスキー『悲愴』で共演し、“タムタム”(銅鑼)を担当した時のことを覚えています」。
『悲愴』終楽章に登場する銅鑼の静かな一打。『死の象徴』とも言われ、消えゆくように響く印象的な、それだけに難しい一音だ。「演奏するたびに『これでよかったのかな…』と自問自答してしまう音なのですが、マエストロと初めて共演した時、まさにその音について、マエストロの思う音ーーその部分にふさわしい一音が聴こえてきた、というような言葉をかけてくださったのです。本当に嬉しかったです」。
 次回定期、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番『革命』」ではシロフォン(木琴)を担当する。大音量で鳴るオーケストラに突き刺さるように響くシロフォンの音色は、きわめて印象的だ。
「あの曲のシロフォンの音は、いかに大きなしっかりした音を出せるか。きっちりと通る、密度の濃い、確固たる音を出せるかが重要だと思います。ショスタコーヴィチでの共演は初めてですから、マエストロがどんなふうに音楽を作るか、とても楽しみです」。一打一打、こだわり抜かれた音色も楽しみだ。

(2018年4月のインタビューより)


アンドレア・バッティストーニ指揮5/6月定期 ロシア・ソヴィエト・プログラム

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5月31日[木]19:00開演(終演予定20:50)
サントリーホール
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6月1日[金]19:00開演(終演予定20:50)
東京オペラシティ コンサートホール

指揮:アンドレア・バッティストーニ(東京フィル首席指揮者)

ヴァイオリン:パヴェル・ベルマン

ボロディン/歌劇『イーゴリ公』より“だったん人の踊り”
ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番*
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番『革命』


※終演時刻は予定のため、変動することがございます。予めご了承ください。


◇2018-19シーズン定期演奏会ラインナップはこちら

アンドレア・バッティストーニ指揮 平日/休日の午後のコンサート

第9回 平日の午後のコンサート
<バッティストーニが聞かせる>

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5月30日[水]14:00開演(13:15開場)
東京オペラシティ コンサートホール

指揮とお話: アンドレア・バッティストーニ(東京フィル首席指揮者)

オッフェンバック/喜歌劇『天国と地獄』序曲
ヴォルフ=フェラーリ/歌劇『マドンナの宝石』間奏曲
ヴェルディ/歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
ベートーヴェン/交響曲第5番『運命』


◇2018-19シーズン「平日の午後のコンサート」ラインナップはこちら



第76回 休日の午後のコンサート
<バッティストーニ東欧への旅>【完売】

完売
6月3日[日]14:00開演(13:15開場)
東京オペラシティ コンサートホール

指揮とお話: アンドレア・バッティストーニ(東京フィル首席指揮者)

グリンカ/歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
ムソルグスキー/交響詩『はげ山の一夜』
ベルリオーズ/劇的物語『ファウストの劫罰』より「ラコッツィ行進曲」
ドヴォルザーク/交響曲第9番『新世界より』



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